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初日の月曜、最初の1人がカレーうどんを食べ始めた時、すでに感染は始まっていた。それが5人に拡散、そしてまた5人に拡散… あっという間に、もう止められないパンデミックに。
カレーうどんは実に奥深い。
主なトレンドは2種類。昔ながらの『鰹出汁を効かせ、片栗粉でとろみを付けた蕎麦屋風』と、『クリーミーな特製スープにシンプルな具剤をあしらう某専門店風』。
どちらも魅力的だ。自分の好きな店を再現することはできるが、今回は独自性も出したい。
社長の条件は「とにかく3日間の販売数を重視」。ということは、毎日食べても飽きない、それどころか、連日食べたくなる!食べずにいられなくなるカレーうどんを目指す。
そこで、目を付けたのが『鶏がらスープにかつおと昆布』。懐かしの中華そば、関東風の雑煮にも通じる、身体の芯に沁み込むベースだ。
スパイスを独自に調合したカレーベース。市販のカレー粉もノスタルジックで捨てがたいが、ここは本気を見せたいところ。
和風だが、片栗粉でトロミは付けず、鶏から出た蛋白質で自然に纏わせる。札幌スープカレーを思わせる食欲をそそる薫りが癖になり、毎日でも食べたくなる。
麺は、徳島県の手延べ乾麺「半田そうめん」を使う。うどんと素麺の中間の細麺で、知る人ぞ知る癖になる食感。手延べ乾麺特有ののど越しと、扱いやすさが、社員食堂での提供にも向いている。
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