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クリーミーな味わいに慣れている若者も多いだろう。そこはしっかり考えてある。
毎日欲しくなる飽きのこないスッキリ系スープに、トッピングのフレッシュモッツアレラチーズでダメ押し。1センチの厚さにスライスして、熱々のスープに乗せる。じんわりと温められて餅のように伸びるチーズ。沈めれば途端に生乳の風味が拡がって、乳白色のクリーミーなスープに変わる。混ぜても、そのままでも美味しく食べられる仕掛けだ。
社員食堂はセルフサービスだから、運んで席に着くまでの間にチーズが熱くなる計算。
最終日の今日、水曜日。奥の手の出番だ。
月曜・火曜は鶏ガラベースでした。
水曜日は、烏骨鶏のガラを使います!!!
「烏骨鶏…!!!食べた事ないです。やっぱり鶏とは違います?」
「…くそっ!煽りやがって。結局3日連続でカレーうどん食うじゃないか!」
「スープが売切れたら終了だそうです。…服部先輩、紙エプロン付けたとしても、白のマオカラージャケットは危険ですねえ?」
「船山は…ジャケットは濃紺か。イイな。」
まもなく正午。
月曜日より、火曜日より、今日は白い服を着る人が少ない。…これは、皆がカレーうどんに夢中な証拠か。
本気出してかからないと、本当に丼に有り付けない。
今日の幻のスープが尽きる前に滑り込まなくてはきっと後悔する。
昼休みになる前に、身支度は整えて備えておかなければ…!
…そして冒頭に戻る。
これだけの感染力そして習慣性。社長は「やみつき」の称号を許してくれるだろうか?
<カレーうどん編おしまい>
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