前世

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「周一さん。こんな所に居たら、風邪ひきますよ」  縁側にいる俺に、1人の少女が俺に羽織をかける。  少女は、桃色の着物がよく似あっていた。  名を姫村千雪(ひめむらちゆき)、と言う。  俺の妻でもある。  俺は高塚周一(たかづかしゅういち)。  2人とも、ごく普通の町民だ。 「この戦いも終わり、幕府は滅びる。そしてもうすぐ新しい時代が始まる。 だから、今のうちにこの景色を目に納めておきたい」
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