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彼は無表情のまま目を見開き、口をパクパクさせはじめた。
まずい!
俺はとっさにそう感じて、慌てて圭太のそばに駆け寄る。
「あ、あぅ……。あ、あ……」
意味不明な言葉を発した後、圭太は大声をあげた。
「ぅわーーー!!」
圭太はテーブルに置かれている小皿を突然手に取って、壁に投げつけようとする。
「やめるんだ!」
圭太の手首を掴み、間一髪で皿を手から引き離す。
そのまま引きずって、物が置かれていない和室へと圭太を連れていった。
「やめろーー!!」
「はなせーー!!」
圭太は日常の何気ないことでも、突然怒って暴れ出す。
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