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圭太を膝にのせて話をすると、彼は幼いなりに思っていることを伝えてくれる。
しばらくすると、圭太の表情が柔らかくなった。
「おなか、すいた」
「それは、俺も同じだ。ほら、ご飯にするぞ」
キッチンに戻ると、理恵がこちらへ寄ってきた。
「落ち着いた?」
圭太は理恵に謝ると、彼女にぎゅっと抱きしめられていた。
「よし、じゃ、今からご飯にしよう。座って!」
俺と理恵は料理を温めなおし、圭太は椅子に座る。
小さな声で、理恵が話しかけてきた。
「今日は圭太君、落ち着くのが早かったね」
「相変わらず暴れるが、前よりも変わってきている気がするな」
「いろんな気持ちを出しながら、成長していってるんだろうね」
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