妻からの贈り物

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いつも通り出社して、仕事をこなす。 仕事後に俺の誕生日を祝ってくれるという隣りの課に所属している同期の高松にいつもの様に仕事の資料を届けに行くと、いつも高松が座っている席は誰も座っていなかった。 「高松さんなら今日突然法事があるとかで、お休みですよ。資料なら私が代わりにチェックします」 「えっ!?そうなのか…それじゃあ、宜しく頼む」 法事?何も連絡なかったけどな… 連絡が出来ないほど、突然の訃報だったのかもしれないな。 仕事後の予定がなくなったし…。 今朝の雪乃の様子を思い出すと、今日は早く帰って雪乃と過ごす誕生日も良いかもしれないと思い始めた。 自分の席に戻り、スマートフォンを手に取ると高松よりも先に雪乃にメッセージを打っていた。
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