第1章

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飛び降りたサラリーマンは永松 宏樹 25歳。早速、聞き取り調査の為、星屑ルームに呼び出した。 おどおどと挙動不審なこの男…思わず溜め息が出た。 「コホンっ。私はここの責任者です。所長の宮瑠栖と申します。こちらは調査長、兼、私の補佐の安佐門です。私の事はクルスとお呼び下さい。こちらはアサカドです。アボカドではありませんからね、お間違えなく。」 「所長…誰も間違えませんから。 失礼しました。私はアサカドと申します。永松さん、暫く、こちらで過ごして頂く事になりますので、よろしくお願いします。」 「あ…はい…。永松です。よろしくお願いします。あ、あの…実は僕…状況がよくわからないんですが…。」 そうでしょうとも。わからないで当然です。この人の良さそうな永松 宏樹 25歳に最終チェックに引っ掛かった事を説明してやる。 「まず、話をしましょう。」 「えっ…あの…。」 「リラックスして下さい。大丈夫です。質問に答えるだけでいいです。」 「はい。わかりました。」 永松 宏樹 25歳は少し落ち着いたようだ。
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