序章

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目を閉じると鮮明に思い出す。眩しいほどの陽の光の中で、父が浮かべたはにかんだ笑顔。 隣では母が幸せそうに笑っていた。 「行ってきます」 「行ってらっしゃい」 大好きだった二人と、それが最後に交わした言葉だった。
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