異質なる日常

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俺はふと、そんな事を考えた。 感染が確認がされたのは今から一年前。 玉川進一【たまがわ・しんいち】という人が突然、下半身を露出しながら「ボッキンキーン!」叫び出した事から全ては始まった。 突然、周囲の人間は、それをただの変態と認識し警察へと通報したのであるが…。 しかし、ヘム感染した玉川は到着した男性警官の一人を、奇妙な動きで翻弄し犯した。 そして、駆け付けた警官達が事の異常さに気付き、玉川を取り押さえようしたのだが、その時…犯されていた警官が、不意に立ち上がり叫んだのである。 「ボッキンキーン!」と――。 その瞬間、誰もが事の異常さを即座に理解した。 これは非常事態であると――。 最初は両名を取り押さえ、拘束しようと試みるがヘムの奇妙な動きと力は、尋常ならざるものがあり拘束は明らかに不可能だった。 そんな中、男性警官の一人が新たなる犠牲者となる。 最早、躊躇ってなどいられなかった。 彼らは現場判断により、ヘム感染を射殺。
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