異質なる日常

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その後、ヘム感染者は研究施設にて解剖される事となったのである。 そして、その結果、新型ウィルスが発見された。 新型ウィルスの性質は粘膜感染や唾液感染する類いのものであり、HIVと感染の形が似ている事からHIVベースの新種ではないかと、囁かれていたのだが…。 感染者が、変態行為に走る事から政府ウィルス対策機関は、余りに異なる性質からHIVとは全くの別物と断定。 そのウィルスを【変態行為症候群】と命名したのである。 ――通称をヘム症―― そして、次第のその病は、ヘムという愛称で呼ばれるようになっていったのだが…。 そんな中、ヘム感染者は日に日に増えていった。 感染経緯は不明。 ただ一つ明確なのは、現日本でのみ蔓延している流行病の類いである事のみ。 ヘム感染者は麻酔の類いに、耐性を有する事から生け捕りも不可能…。 故に現在、行われている対処は射殺して施設に送られる事のみとなっていた。 だが、身を守る方法は一つだけある。 ヘム感染に二メートル以上近付かない事。
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