異質なる日常

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そう……詰まる所は危うきには近寄らずである。 性質上、ヘム感染者は二メートル以内の生物にしか反応しない事は、政府の発表により明確。 少なくとも、これが出来れば自分の身くらいは守れよう。 「ぎゃはははは、アイツ笑かしてくれるわ――?」 不意に、何処ぞのパツキンの少年達がヘム感染した政木を、笑い飛ばした。 だが、もう間も無く静かになるのだろう。 これから駆け付けてくる自衛隊の人達の手によって――。 そして俺の予想通り数分後、周囲に発砲音が轟いた。
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