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ハイパーレクシアは過読症と呼ばれるもので、低年齢で文字や数字や記号を覚える事ができる症状の一つだ。反対に文字等が読めないディスレクシアが有名だが、どちらも自閉症スペクトラムに含まれる子どもに現れる事が多い。
「街に出ても大きな声で看板を読んだりします。記号が好きみたいです」
男の子は絵本を読み終えた。そこで本を閉じるのかと思ったら、同じ調子で奥付を読み始めた。確かに普通はそんな所まで読まない。誉の目にはそれが奇異に映った。
しばらくすると男の子は絵本を裏返した。バーコードに書かれた数字を読み始める。
「いちぜろさんろくはちななきゅうじゅうろくよんいちにいち」
速いスピードで読む。今度は反対側から読んだ。
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