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ホテルに戻った二人は二日後に行われる面接の内容が記した紙を見た。
そこには必要事項に注意事項、どんな面接があるか書いてあった。
ダンスの面接と歌の面接の内容が記されていた。
「おおー、ダンスの審査は歌のあと……。うん、絶対に歌は無理だな。ダンスで勝負だわ!」
「うちはどっちかっていうと歌のほうが自信あるから歌だね」
「でも、まだまだだからねー。もっとうまくならんと」
「それね」
ダンスや歌が得意といってもまだまだの実力。
そんな実力で受かるか心配になっていたが自信を持って前向きに考えた。
大丈夫だと。
そう思いながら、二人は面接の日を迎えた。
面接当日の日、二人は朝早く起き早めに準備を済ませた。
早く起きたのも緊張していたからであまり眠れていないのか圭織はあくびをしながら部屋のカーテンを開けた。
有実は一人洗面所でルニーからもらったお守りを握り締めていた。
そして、面接会場までどのくらいの時間がかかるのか分からなかったため早めにホテルを出た。
そんな時間もかからずに面接会場である事務所に着くと、表の方には女子がたくさん集まっていた。
これは入れない。
どうにかして中に入ろうとするも邪魔だと押しのけられてしまう。
「困ったねー……」
「ここから入るしかないんだけどね」
「時間はあるからいいけど、これじゃあ、面接受けられないよね」
「てか、こんな場所に集まって何してるの、これ」
「さあ?」
アイドルを追いかけるファンのようにごった返してる女子の集まりを見て呆れて何も言えないのかため息をつく。
そんな溜息に苦笑いを浮かべながらその様子を見つめる圭織。
本当に入れたもんじゃない。
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