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二人は深呼吸をして面接に挑んだ。
そして、面接が無事に終わり発表に移ったのだ。
二人共番号を握り締め今か今かと待ち望んでいた。
「あ、来た!有実!」
「う、うん……」
「大丈夫、受かるよ。大丈夫……」
「そうかな…?」
「うん、受かる。大丈夫!」
圭織はそう言ってそっと有実の手を握った。
有実は必死にお守りを握り祈った。
必ず、彼らと同じアイドルになるために一歩でもいいから近づけられますようにと。
そして、合格の紙が張り出され真っ先に見だしたのは圭織だった。
そして、有実の前で指をさした。
「あった!あったよ!ほら!」
「え……?うちは……、あった……」
「やったね!これで、一歩前進だよ!」
「うん、圭織……、疲れた」
「あ、待ってまだ説明残ってる」
二人共肩の荷が下りたのかその場に座り込みそうになった。
だけど、まだこれで終わりじゃない。
手続きだってしないといけないし、親の承諾も得ないといけない。
まあ、親の許可はもう得ているから大丈夫だけど書類にサインとかしないといけないので一旦家に帰ることになった。
そしてそれが終われば形式な練習生となるのだ。
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