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だから、親たちにお願いして韓国でアイドルになるための資金や許可を得ようとしているのだ。
有実はまだ渋っていたが彼女も彼らに助けられた一人だ。
だから、なぜいきなりいなくなったのか知りたかった。
だから、そっと頷いた。
「よしっ!じゃあ、それぞれの親を説得できるよう頑張ろう!」
「圭織、もし説得できて韓国に渡ってもうまくいくとは限らないよ?」
「わかってるよ。でも、1%でもあるならそれにかけたいんだ」
「うん、そうだね。ごめん、いつもすぐに弱気になる……」
「いいんだよ!うちも怖いよ?けど、前向きに考えればどうとでもなるんだよ」
「そうだね、うちも親に話してみる」
「じゃあ、また状況分かったらラインで報告ね!」
「うん、じゃあまた後でだね」
そして、夜になって二人共親を必死に説得した。
圭織のほうは意外にも納得してくれたが条件をつけられた。
もし、その願いが適わない場合はその人を追うのをやめること。
ちゃんと全うに生きることを条件として出されたのだ。
有実の方も案外とあっさりと許可が出た。
もともと自由な家のため拒否されることはなかったが電話をすることを義務付けられた。
そして、二人は連絡を取り合った。
「有実ー!親から許可得たよー!」
「うちも許可得たよ。あっさりだった」
「それ、うちの家もだよ」
「じゃあ、韓国に旅立つ前に必要なことを準備しようか」
「あ、面接の応募もしないとね!こっちでしとこうか?」
「うん、疲れたから頼むよ」
「あいよー。じゃあ、荷物の準備とかもしてホテルの確保もして……」
「やることいっぱいだね」
「まあ、アイドルになるには準備はしっかりとしないとね」
「受かろうね」
「うん、絶対に練習生になるんだ」
「うん……」
そして、二人は荷物の準備にパスポートの準備、ホテルや応募の紙を持って家を出発したのだった。
二人はこれからどうなるのだろうか。
無事受かってくれればいいのだが。
そして、恩人であり初恋の彼らに無事会えるのだろうか。
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