第1章 日常

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20XX年7月19日 ジリリリッー、カチ 「ふぁー、もう朝かよ。学校とかダルいなぁー」 鳴り響く目覚ましの音で目が覚めた少年の名は神無月(かんなづき) (れん)探偵事務所(たんていじむしょ)をやっている高校生だ。 元々は祖父がやっていた探偵事務所だったが、祖父が亡くなり煉が引き継ぐことになった。 探偵事務所の正式な名前は「煉神(れんがみ)探偵事務所」人探しや情報を調べたり売ったりすることを(おも)にやっている探偵事務所だ。 時には警察が断念(だんねん)した捜索依頼(そうさいらい)や、警察自体(けいさつじたい)が情報を買いに来ることもある。 最近多い依頼(いらい)は都市伝説を調べて欲しいというものだ。 色々な都市伝説があるが、大抵(たいてい)のものは嘘の都市伝説。つまり誰かの作り話が一人歩きしたものだ。 まれに本物の話が混ざっていることがある。年間の行方不明者は約10万人、その内3%(3000人)程は都市伝説に巻き込まれ行方不明となっているとされる。
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