カノジョの距離

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「はい、おまたせ」 二人の前にラテを置き、「ソーヤおかわり居る?」と聞いてみるけど「いい」と一言。さすがにそんなには飲まないわな。 「サクラちゃん、見てもいい?」 「あ、はい。これね」 スマホにメモされた内容を確認。手に入りづらい食材はアレンジしてくれてるらしい。それにしても画像だけでよくここまでわかったよな。 「リリは?これ食べれそう?」 「え?あ、えーと。」 まだ見てないらしく、スマホをリリに手渡す。 とりあえず真剣に見てる。やっと今日の趣旨思い出してくれたようで良かった。 いつまでも能面でいられるとこっちは心配で仕方がない。 「うん、量減らせば」 「そうだよね、これすごい盛り盛りだもんね」 だってそれ、男子飯だったもんな。 確か女子飯は小鉢が多くてちょっとずつ色々って感じだった。 あとは試作できたらって言ってたからな。今日はまだ時間も早い。 「じゃあ、どうするか。本番と今日で二回食べることになるけど?」 「もちろんいいよー。あ、今日は時間あるならあのスーパーちょっと探検したい」 「あ、うん、私も見たいなって思ってた」 「いい?ソーヤ?」 「かまわない」 この感じだと四人でも普通に見て回れそうだな。
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