カノジョの距離

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待ち合わせが昼で、買い物もしてたからすでに1時過ぎてるわけで。 「みんなおなか空いてるだろうし、ちゃっちゃとメシ作るか」 「そうだね、えと。じゃあレシピみんなに送るね」 アレンジレシピを考えてくれた咲良ちゃんがみんなにそう伝えると一斉にメッセージ受信音が鳴る。三人とも音が違ってて咲良ちゃんはそんなところに感心してた。いや、それって普通でしょ。 「おーすげー簡単そう。やっぱサクラちゃんこういうのすごいよなー」 「リューセーくんに自信つけて欲しいから」 「準備済んじゃえば混ぜるだけってのがいいよな。ソーヤ作る?」 「ん、わかった」 「ソーヤくん、変えた方が良いとこあったら教えてね」 「ん。」 返事をした後すっかり無言で作業に没頭する蒼哉。 相変わらず手際が良い。俺はみんなと料理を作ることで沢山のことを学んでるなぁと思いつつ手元を見てたら「レイト、すぐ出来るから皿とか準備」と蒼哉に指示されてしまった。 いつものようにリリに食器を選んでもらって人数分並べ終えると副菜を準備していた咲良ちゃんも準備を終えた模様。 リリが目を大きくして「すごいね。ほんと早い」と感心して言うと「でしょう?」と得意げに答える咲良ちゃん。 あとは全部をワンプレートに綺麗に盛り付ければ出来上がりだ。
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