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思った通り。
そこはオープン当初から話題でいつも長蛇の列のパンケーキ屋。
付け加えるなら、去年リリを誘ってる最中に琉成に邪魔された場所。
「あの、ここって予約って出来たの？」
遠慮がちに聞こえたその声は咲良ちゃん。
そういえば、だから並ばないといけないんだとかクラスの女子が言ってたような？
横にいる琉成の答えを待ってみるけど、
「まぁSNSをうまく使えばこんな裏技もあるっていうね」
要するに琉成がしたのは予約ではなく確認なんだそうだ。ただし10分以内の制限付き。
なんにしろ店に入れるのだから、とりあえずはいいか。
得意げな琉成を先頭に店内へ。
店内の奥にある大テーブルのある場所に通された。
咲良ちゃんはすでにメニューに夢中。
リリも同じ様子だろうと思っていたのに、どこか上の空で。
ここ、初めてじゃないのか？
そう思ったのに、何故かそれは聞けずに「ユーヤ、コーヒーだけとかやめてよね」口から出たのはそんな言葉。
「ほんと容赦ないな」
甘いものが苦手な悠哉にとってはこの店のメニューどれを見てもウンザリだろう。けど、
「あ、ユーヤ。甘くないのもあるからそれにすればいいと思う」
リリの口から出たのは明らかにここのメニューを知っているかのような言葉だった。
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