ウーゴ砦

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 そんなはずはない。イバンはバイソールの頭部を動かしてはいない。あくまで撮像器の視界範囲内で見ていたのだ。  だが確かに、車中のサムライは不敵な笑みを浮かべ、バイソールの目を通して見ているであろうイバンの視線と自身の目を合わせていた。 「噂の真偽はともかく、敵として逢いたくない男ではあるな……」
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