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「まどかが言ってたもん！紗南は前からいっ君を狙っていたって！だから、身体を使って私から奪ったんだって！昨日、言ってたもん！」
「はぁ？！意味わかんない！まどかも何言ってんの？！」
同じクラスの城崎まどかは、クラスの中では目立つ存在で誰とも仲がよく、人脈が広い女子だ。
私も恵子も特別に仲がいいわけじゃないけれど、毎日挨拶程度はする仲ではある。
だから、この話題にまどかが出てきたことが不思議で堪らなかった。
「それに……」
頭が混乱中の私に、恵子はまだ言うことがあるらしい。
不安と痛くなってくる頭を抑えて、必死に「私、冷静になれ」と言い聞かせていた。
「それに、いっ君も認めたんだから！」
「……」
その言葉には絶句した。
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