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やがてエアコンの小さなランプが点滅し、冷風が止まった。
次にほんのりと温風が吹き出てきた。
「よっしゃ!」
きらりはガッツポーズを決めた。
「きらり様、すごいのです! えっと、は、はんど、ぱぅわー?」
マキャイナの顔色がみるみる青くなる。
とくに頬の青色が濃い。
驚いて上気しているのだ。
「そう、ハンドパワー!」
きらりも頬が赤く染まる。
地球の科学だってそれなり進歩しているのだ。
スマホで外出先から自宅の照明やエアコンの制御くらいはできる。
スマホにできるなら、きらりの超能力にだってできる。
とはいえ、家電に電波を送信しちゃうなんて、我ながら所帯じみてるなあ、ときらりはちょっと思った。
「ハンドパワーというリモコン的な機械を手に埋め込んでるのですか?」
マキャイナは不思議そうに首をかしげた。
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