序章

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愛は―イタイ―から好きじゃない。 なのに、どうして、私はその痛みを求めてしまうのだろう? 愛は、私の何もかもを、一度も救ってくれたりしなかったのに。 私は格別―イタイ―愛に翻弄されて、何処までもその男に堕ちてしまった。 惑わせないで、貶めないで、苦しめないで、犯さないで。 本当は、ただ愛して欲しいだけだった私の心を、願望を、踏みにじって遠くにやらないで。 愛と憎しみを織り交ぜて、今日も抱かれている私が、身も心も貴方を愛して止まないと思っているなら殺してやりたい。
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