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「ねぇ。あっう。……ハァハァ……あっ、だめ。部屋で」
男が息も絶え絶えに、マコに懇願していた。
ラブホの駐車場に停めた車の中で、下半身を露出した男を責めながら、マコも男に服を脱がされつつあった。
「こんなに硬くて、張り詰めてるのに? お部屋までお預け出来ちゃう訳? ほら、弾けそう」
マコは男の下半身の膨張部分の先を軽く指で弾いた。
割れ目の中央に弾いた中指の先が当たる様に。
「ああぅっ」
悶絶する男にほくそ笑み、さて車から降りようとした瞬間、車のボンネットから鈍い衝撃と音が響いた。
「「はあ?」」
一瞬事故か?と思って、慌てて正面に目を凝らすと、一人の男が、ボンネットに脚を載せてこちらを穴が開きそうな程睨んでいた。
「やっば」
マコは、そう呟いて、財布から入っているだけの万札を抜き出し、ダッシュボードに置いた。
「ごめんね。 今日は無理だわ。 これ、車の修繕費。足らなかったら、請求してね」
多分、もうこの客、店に来ないだろうな。
マコはそう思いながらも、今しがたまで脱がしかけられて、ただでさえ露出の激しいミニドレスから、パンツも胸元も曝け出した姿で車を降りた。
そして、すたすたとマコの前に歩み寄って来たその男の蹴りで突き倒された。
「きゃぁああ!!」
「うっせぇ、クソが」
マコが地面に尻持ちを付いて息が出来ない苦痛にのたうっていると、ボンネットに足を乗せた挙句、車を降りて来たマコに蹴りを入れたマコの恋人は、マコの手を引き抱き上げた。
「離せ、クソ野郎。あんた、言ったじゃん。私は私の好きにしろって」
「だからって、わざとらしく、見せつけてんじゃねえよ。俺が店に来てるの知ってて、他の男の車で事に及ぼうとしてんじゃねえよ!」
「あんたの目の前じゃなきゃ良いなら。もう、何十回もヤッ……(てるけど)」
マコの恋人は、唇でマコの言葉を遮って、唇を合わせたマコの舌唇を血が滲むほど強く噛んだ。
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