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美月は走馬に問い詰める。
「きみも見たよね?さっきの」
「あ~はい、びっくりして…ちょっとよくわからないです」
走馬は頭をフル回転させて回答した。
「でも、本当無事で良かった!ここで何してたの?」
「ここで…ですか…えっと…」
「何?もしかして答えられない事をしてたの?」
「いや、あの、虫を!」
「虫!?」
「いとこが今度誕生日で、カブトムシが欲しいって言うから探しに来たんです」
「あぁ…そう…」
「じゃあ僕はこれで失礼しますね!」
走馬は逃げるようにその場から立ち去った。
「ちょっと!」
美月が呼び止める声は聞こえないフリをした。
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