2章

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麻理ちゃんの癌が発見されたのは 初めての子供が生まれて、 2ヶ月目。 「こんなママで、ごめんねぇ…母親の居ない子にしてしまう…本当にごめんなさい。」って、泣いたんだって話す麻理ちゃん。 その気持ちに思いを馳せて堪えきれず、 鼻をぐずぐずさせてしまった私。 「もぉーたかさん、泣いたらアカンやぁ~ん。 泣かせるために話したんとちゃうでー」って、 笑う麻理ちゃん。 その笑顔に惚れました。 なんて、カッコいい女だろう…って、 惚れちゃった最初の瞬間が、 あの時だったと思う。 その後も、 何度も何度も惚れ直して、 心底、惚れ込んじゃったんだ。
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