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―――ガガッ!!!!
―――キィィィン!!!!
聖なる森に金属音が鳴り響いていた。
「ホラホラどうしたのぉ~?さっきの勢いはぁ~?」
「くっ……!!」
レイナは大きなオノ、流月は短剣を振り回していた。
2人の身体には沢山の傷が付いている………。
「アンタ、アタシよりボロボロじゃん?さっさと負けを認めて、大人しく捕まったら~?」
「……そう、メポね」
流月は短剣を戻し、フッ…と笑った。
「ちょっとぉ?何がおかしいのよ?」
「……そろそろ効いて来る筈メポ」
「えっ…?」
……ビリッ―――。
「……ッ!?…な…何――!?」
身体が段々と痺れて……。
―――ガクッ………。
レイナは地面に膝を付き、カラン…とオノを落とした―――。
「くッ…う、動けない!? アンタ一体 何したのよ!?」
レイナとの勝負に勝ち目は無いと感じていた流月は、短剣に“ある仕掛け”をしていたのだ。
「短剣に、ビリビリ薬をた~っぷり塗り込んで置いたメポ☆」
「ぐっ……!!」
ビリビリ薬…とは、その名前の通り麻痺薬の事である。
傷口から、ビリビリ薬が染み込んで…レイナは身体が麻痺して動けなくなった!!
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