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【サモンズ村】
真依とオペレーター・のぞみが、小声で何かを話している。
※流月たちはお風呂に入っている。
『クロイア国から貴女宛にメールが届いているの』
「私宛に……?見せて?」
『………分かった』
のぞみは、カタカタ…とキーボードを叩いた。
【To:サモンズ村 村長 真依殿】
今しがた、クロイア城にて罪人・カイトを捉えた。
無事に釈放して欲しくば、“風の宝珠”を持って、クロイア城へ来られたし。
【From:クロイア国 国王 ルファウス】
「…“風の宝珠”が偽物だと気付かれたんだわ!!」
『…どうする?』
「私……クロイア城へ行って、国王と話すわ」
『…罠かも知れないわ!! 危険よ!!』
「そんな事は分かってる…。でも…私はカイトを助けたいの」
『真依―――』
カイトの事、今でもずっと愛してるのね……。
『……ところで、流月達は?』
「今入浴中よ。皆が寝てから、出発する」
『えっ…独りで行くつもりなの!?』
「…流月達まで巻き込みたく無いわ」
『……真依―――』
「だから…この事は皆には内緒でお願い」
『……………』
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