第18話

2/14
23人が本棚に入れています
本棚に追加
/205ページ
【サモンズ村】 真依とオペレーター・のぞみが、小声で何かを話している。 ※流月たちはお風呂に入っている。 『クロイア国から貴女宛にメールが届いているの』 「私宛に……?見せて?」 『………分かった』 のぞみは、カタカタ…とキーボードを叩いた。 【To:サモンズ村 村長 真依殿】 今しがた、クロイア城にて罪人・カイトを捉えた。 無事に釈放して欲しくば、“風の宝珠”を持って、クロイア城へ来られたし。 【From:クロイア国 国王 ルファウス】 「…“風の宝珠”が偽物だと気付かれたんだわ!!」 『…どうする?』 「私……クロイア城へ行って、国王と話すわ」 『…罠かも知れないわ!! 危険よ!!』 「そんな事は分かってる…。でも…私はカイトを助けたいの」 『真依―――』 カイトの事、今でもずっと愛してるのね……。 『……ところで、流月達は?』 「今入浴中よ。皆が寝てから、出発する」 『えっ…独りで行くつもりなの!?』 「…流月達まで巻き込みたく無いわ」 『……真依―――』 「だから…この事は皆には内緒でお願い」 『……………』
/205ページ

最初のコメントを投稿しよう!