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「…ここにいらっしゃいましたか、シロネ様」
「………ハッ!?」
振り返ると、家臣・オルタナが居た。
「良かった…無事だったのですね」
「…皆が心配しております、城へお戻り下さい」
「………!!」
シロネは、オルタナからバッ!!!!と離れた…。
「シロネ様…?どうしましたか?」
「…貴方、誰!?」
「何をおっしゃいますか?私はオルタナ……」
「いいえ…オルタナは私を城から逃がしてくれたではありませんか!! それなのに何故また城へ戻れと――」
シロネは、オルタナの顔をじろり…と睨んだ。
やっぱり…無い。
大好きな、じぃじの顎のホクロが…。
オルタナは、ククク…と不気味な笑みを浮かべた。
「全く…頭の良いガキは苦手だなぁ…」
偽オルタナは、黒魔術師の姿に変わった!!
「やっぱり…偽物!! オルタナは無事なのですか!?」
「…さぁ?知らないな…」
黒魔術師は、ニヤリ…と笑った。
「一緒に来てもらおうか…暴れたりしたら、命の保証は無い」
「―――ッ!?!?」
助けて……流月―――!!!!
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