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「…何だ、その件でこの街へ来たのかい?それだったら―――」
「……ごくっ」
「…もう解決したよ」
「……へ?」
「つまり…もうシロネ様は見付かったのさ。だから帰った、帰った」
「エェ―――ッ!?!?」
「ま…まぁ、無事だったなら、良かったじゃないか!!…なっ、メポ子!!」
しかし…流月の表情はまだ険しいままだ。
「(…おかしいメポ。 解決したのに、何故城は黒いままメポ?…何故妹のクロネ様が女王を継承する事になっているメポ?)」
「…おーい、メポ子?聞いてんのか――?」
「……お兄ちゃん。」
ずっと黙っていた芽依が、アンズの服をぐいぐい引っ張っている。
「……お?どうした、芽依?」
「…あのおばさん、嘘ついてるの」
「………え?」
「えっとね、正しく言うと“魔力”に操られて、嘘を吐いてるの」
芽依の目が青く光っている…。
「おっ…おい、どういう事だよ…ハム太?」
“ボクは風太だ!! コホン…メイの能力【見破り】。 嘘を吐いてる人に反応して、その嘘を見破る事が出来るんだ”
「…………!!」
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