第11話

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「この世界には、全部で5個の宝珠が存在するのは、知っているね?」 「……えぇ」 その5個の宝珠とは…炎、氷、風、光、地の宝珠の事だ。 因みにこの国の宝珠は、光の宝珠。 真依・芽依の姉妹が守っているのは、風の宝珠だ。 「その宝珠を全て手に入れた者は…何ともれなく!! 願い事が叶うのだよ☆」 クロネはぽかーん…としてカイトを見た。 「それって…まるで、幼い頃良く観ていたアニメみたいな話だわ!!」 「………えっ?何?」 「あっ…えっと…つまりカイトには、何か叶えたい事があるの?(汗)」 「まぁ…そう言う事。俺は“力”が欲しいんだ」 「…って――貴方はもう充分強いじゃないですか?」 カイトは魔術師や魔獣を自由に従える事が出来る暗黒騎士だ。 クロネは能力について 何も知らない超ド素人。(クロネも能力は無し) …なのだが、「カイトが強い」と言う事は何となく感じていた。 「こんなちっぽけな力じゃ…あの男には…全く敵わない」 「(……あの男?)」 カイトよりも強い者がいると言うの――? 「例え…どんな罪を犯してでも―――」 「……?」 「…俺は――あの男よりも強くなりたいんだ…大切なモノのを守る為に」
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