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「黒お兄ちゃんの……お父さん?」
「ち…ちょっと待て!! ル・ファウス…って言えば――」
「…クロイア国の国王!?」
「……あぁ」
「ん?って事は…黒兄は―――」
「…私の本名は――ル・クロウス16世。クロイア国王子だ」
「黒お兄ちゃんが……」
「王子様だって―――!?!?」
「(やっぱり…そうだったメポか…)」
アンズと芽依は驚いているが…何故か流月、シロネ、クロネたちは落ち着いている。
シロネに至っては、嬉しそうな表情だ。
「クロウス王子……!!」
「何年ぶりでしょうか…ずっとお会いしとうございました姫様」
「私もですわ……!!」
「……って、お二人さんはお知り合いなのか?」
シロネと黒蝶が急に仲良しな雰囲気になって、残念そうなアンズ。
「えぇ…幼い頃、王子はよくお城に遊びに来てくれましたもの」
「――って事は、クロネ様もメポ子もオルタナのおじさんも、黒兄の事を?」
「勿論知ってるメポよ…ねっ、じぃじ♪」
「勿論ですとも…ねっ、クロネ様♪」
「勿論よ…王子とお姉ちゃんは許嫁なんだから…ねっ、お姉ちゃん♪」
「…いっ、許嫁ぇ!?(ガーン…)」
「ク…クロネ様…!!////」
「それはお父様たちが勝手に決めた事だから!!////」
しかし…2人とも満更でも無さそうだ。
「残念だったね、アンズお兄ちゃん…」
「ううっ……(涙)」
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