小さな記憶

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私には7歳離れた姉がいる。 その姉と私を残して、 母親はほぼ毎日の様に呑みに行ってしまう。 『今日は、行かないで』 『行っちゃやだぁー』 泣きながら止めても、母親は行ってしまう。 『大人の気持ちなんて、子供にはわからないでしょ』 そう言い放って... ずっと... ずーっと心の中で叫んでた。 『子供の気持ちは、誰がわかってくれるの?』 『大人はお酒飲んで、周りに話をして...私の話は、誰が聞いてくれるの?』 『誰か助けて』 そう思いながら泣いてた。 哀しくて... 寂しくて... そんな気持ちから、一変する夜がある... 怖くて 怖くて...恐怖の夜。
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