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二人は同じように照れた顔をして、コホンと小さく咳払いをした。そんなところまで二人おんなじで私はまた笑ってしまった。
「優乃ちん、そんなにおかしい?」
「ごめん……二人の仕草が全く同じで」
「あー、それふたごあるあるだよね!」
3人でそれぞれ好きなドーナツを食べながら他愛ないおしゃべりから始めた。
ヒオくんは夢があって進学したいから、進学クラスに進んだこと。
桃ちゃんは進学か就職か決められなくて普通科のままにしたこと
そして、山上くんの事。
「司穏はさ、引っ越してきたのは中学入学前だったけど、年に数回は必ずこっちに来てたよ。
京太おじさんが司穏の父親と親友だったし、二人の会社の本社がこっちだから。その頃はよく喋ってた記憶があるんだよなぁ」
「うんうん、関西弁でちょっと早口でさ。いつもニコニコしてて明るい子だったよ?でも、引っ越してした時にはもう今のしーくんになってたかなぁ」
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