お兄ちゃんの代わり

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「優乃(ゆの)!悪いっ!バイトまだ上がれそうにないから、代わりの迎えをそっちにやったから!」 「えっ!お兄ちゃん…私17だよ?一人で帰れる…」 「ダメだ!女の子がこんな時間に一人で帰るのは危険すぎるっ!!まぁ、安心しとけ!迎えに行った奴は俺が誰よりも信用してる奴だから」 2つ年上の兄はちょっと過保護。 私がアルバイトすることにも親よりも反対して週2で必ず自分が迎えにいく!っていう条件で……私は放課後にアルバイトに行っている。 「一人で帰れるのになぁ」 ファミリーレストランの裏口から表の通りに出て、そこで兄の代わりにやって来るという人を待つ。 「………三浦優乃、迎えに来た」 私の前に息を切らしながらやって来たのは 「……山上……くん?」 同じクラスの山上司穏(しおん)君でした。
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