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「……ショウさん連れてきた」
受け付けカウンター前の待ち合いソファに、堂々と座ってスマホをいじっていたお兄ちゃん。
「シオン!悪かったな!おかえり~可愛い俺の優乃ちゃーん」
「やだ、キモいから黙って」
抱きつきそうな勢いのお兄ちゃんにずばっと一言。
「ここまで来させて悪かったな。シオン、お礼に送るわ」
「いい。走って帰る」
山上君はチラリと私を見てから、お兄ちゃんと何故かハイタッチをして出ていっちゃった。
「山上君に……お礼言うの忘れちゃった」
「なに!?お前シオン知ってたのか!?」
俺の知らない間に何知り合ってんだよぉぉ!って叫んでうるさいお兄ちゃんをカラオケボックスから引っ張り出した。
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