お兄ちゃんの代わり

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車に乗ってからも質問だらけ。 「だから、山上君は同じ学校同じクラスなの!」 「でもシオンそんな事一言も言ってなかったぞ!それに優乃だって!」 「お兄ちゃんと山上君が知り合いだってさっき初めて知ったわよ!お兄ちゃんこそいつから山上君と知り合いなの?」 「……いつだっけ?多分……3年前くらいから?」 そ、そんなに前から!? お兄ちゃんが言うには、当時お兄ちゃんが好きだったバンドのライブを見に行ったライブハウスで、中学生だった山上君と知り合ったんだって。 「んでな、俺その時に一目惚れしちゃったんだよぉ~!シオンのお姉さんに!」 山上君の話からお姉さんの話に切り替わって、家まで延々とその話を聞かされるはめになってしまった。
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