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「キッドでもさ、ユイは覚えてるけど、あのスキル達ってなんか強力で、代償みたいの払うってジュンさんが言ってたじゃん?
それも多分、なんか代償?引き換え?みたいのがあるでしょ絶対!」
『でも、それしかないなら、それしかないだろ?ユイ!』
「まぁ、そうだね。
それしかないね。」
『じゃあ決まりだ、明日グロック村で戦争だったけど、上手く回避して、あの木の下まで行くぞ!』
「グロック村のやつは殺さないのか?
昨日やっつけたやつを見ていたら私達は、攻撃されるぞ!絶対。」
『その時は戦うしかないかもしれない。
オレとマイミは麦藁洞窟だから、すぐ向かう。
とりあえず人数が減るのは回避したいから、戦いも回避する方向で行こうぜ!
向こうに転生されるみんなはマジ頼むな!』
みんな頷き、各自部屋に戻った。
オレはセシルさんと同じ部屋だった。
「本当にみんなが救われる方法があるんですかね?」
『セシルさんなんで?』
「もし、死者が蘇るなら、私も生きかえらせたい人がいます。」
『そうなの?誰?』
「娘です。
私のせいで死にました。
私はそのトラウマから、立ち直れず異世界にいます。」
『そうか、セシルさんもか。
オレも助けたい人がいるんだ。
前に異世界で話した優子を救いたい。
でも蘇りのスキルじゃないとはおもうけど、もしそうなら、オレの優子は死んでないから、救えないな。
優子は元気かな?地元に置いてこっちに逃げてきてしまった。』
「みんな、なんかありますよね。
あの世界にいるんだから。
向こうだと、強気に話してますが、こっちだとこんな感じなんですよ私は。」
『いんじゃん、セシルさん。
セシルさんなりに、異世界で変わろうと、頑張ってるからっしょ。
オレはもう、女性恐怖症だわ!
なんか、凄く軽く見えるし、チャラいようにみえるけど、いざ真剣になろうと、すると優子の顔が出てきて吐くんだ。』
「キッドさん、わかります。
私の場合毎日毎日、娘が夢に出てきてました。出てこなくなったのは、異世界に来てからですかね。」
『やっぱり、なんか心の傷を癒すために異世界ってあるはずなのに、傷が深くなるなんて、あっちゃ絶対ダメだよな!
しかも異世界に行ったことが原因で死ぬなんて、ありえない!』
「本当ですよね。
あんなにみんなの為に頑張っていたジュンさんが、死ぬなんてむくわれない絶対!」
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