3166話 《ジュンが生きていれば異世界10日目》

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「キッドか?」 オレの仲間のプレイヤーみんなも、なんだどうなってる?とキッドを見ていた! 「どういう事だキッド!裏切りか?」 カズキが、納得いかない顔で怒鳴っていた! 『カズキ!オレはこんな奴知らない。 しかもオレの言葉がわかるのか?』 「なんだ人違いじゃない、声間違いか? 確かにちょっと違うな。」 『なんだおまえ?誰だ? おまえなんか知らない!なんでオレの名前を知ってやがる。』 「ははは、喋り方がよく似てたから昔一緒に冒険したやつに間違えたか。 そいつが魔族がいることを教えてくれたり、色々面倒見てくれて、会話のスキルを覚えたんだ。」 『オレとよく似た声のやつがいたのか?』 「あー!仲間思いのいいプレイヤーだった! おまえキッドっていうのか?」 『あー!そうだ。』 「この人がキッドさんですか?ジャイロさん。」 「違うらしい! 名前が一緒なんて偶然あるのか? でも喋り方はそっくりだな。 今日は何しにこの村に来た?」 『すまない!ほんとはおまえを倒す予定だった! でもちょっと都合が変わった。 頼むオレらを見逃してくれないか? この通りだ。』 「正直なとこも、仲間思いなとこもそっくりだ! まるで、モンスターじゃなくて、プレイヤーなら、生き写しだな! そんなやつの頼みじゃ断れないだろ! すまないな!みんな、オレに従って貰うぞ! こいつらは見逃す!」 「ジャイロさん!ジャイロさんが!言うならわかりました。」 『おまえジャイロって言うのか?』 「あー!そうだ!オレと、マスカットってやつとキッドっていう3人でよく冒険してたんだ! 名前が一緒だが、まぁおまえじゃないんだけどな。 よかったな、オレの世話になったやつと名前が一緒で。 とりあえず貸しな。 みんな縄をほどけ。」 みんな縄を、ほどかれ解放された。 『みんな大丈夫か?』 周りを見渡したら、シンの姿はなかった。 『シンはどうした?』 「いない。 私達だけグロック村に転生されて来た。 シンはいなかった!」 『そうかレイ!あれっ?おい!ケンスケいるじゃん!』
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