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彼女と楽しそうに話す友人に僕はイライラした。
友人の彼女。僕は彼女を見ていることしかできない。
少し触れただけでこの感覚なんだ、きっと体の相性もいいに違いない。
君と居たい。君が欲しい。
僕の本心を伝えたら、彼女は嫌がるに違いない。
でも、僕はこの本能に抗うことができない。
僕が彼女の元へ行くといえば、彼はなんというだろう。
十中八九、「ふざけんな」ってなるだろうな。
でも、僕は決めた。
彼とは決別になるし、彼女には嫌われるかもしれない。
でも、それでもいい、僕は彼女が欲しい。
夜になり、彼女がお泊まりすると…彼が風呂に入ると言うので僕は出て行くことにした。
今日でお別れだけど、いずれまた、いつでも出会えるさ。
彼がお風呂から上がり、そして彼女が風呂場へ入ってくる。
カゴに脱いだ服を入れ、
下着を外してバスタオルを体にまき、
そして風呂場に入ろうとバスマットに踏み込んだ瞬間に、隠れ潜んで居た僕は意を決して彼女に襲いかかった。
一瞬だったせいか、彼女は声すらあげない。
僕は彼に気づかれないうちに事を済ますべく、一心不乱に彼女を貪った。
気持ちいい、やっぱりおもった通り身体の相性は最高だ。
僕はどんどん彼女の体を侵食して、ついに彼に気づかれることなく事を済ますことができた。
ありがとう、これからもよろしくね。いっぱい笑わせてあげるからね。
数日後、身体の相性は抜群によかったけど、やっぱり彼女には嫌われている。
毎日のように引っ掻かれているが、僕は気にしない。
だって、僕はもう君のものなんだから…
「ねぇ…恥ずかしいんだけど、かゆみ止めないかな…」
「ん、メンタムでよかったらあるよ。って、恥ずかしいって水虫?」
「い…言わないで…最近になって痒くなってきたんだから…」
…やれやれ、また水を差される日々になるのか。
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