第3章「罪人」

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「卑屈になっちゃいけないって。大島さんには生きる希望をもってほしい。楽しいって気づいてほしい。警察に言ってしまったら水を差してしまう」 それでいい。 それでこそ、伊崎が絶望に堕ちた姿を見る楽しみが増すというものだ。 「後悔しないですむといいわね」 「大丈夫。だから大島さんも頑張って」 普通ここでほろりとくるだろ? 私は違う。 その純真さが滅茶苦茶になる期待感でわくわくするね。
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