第一章

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 剣や弾丸が当たるたびに白い電流がほとばしり、耳障りな破裂音が絶えず鳴り響く。  結界が攻撃されるたび、地下で一人私たちを守っているライアンも苦しんでいると思うと、怒りがふつふつとわき上がってきた。 「ウジ虫どもめ・・・・・・!」 「お気をお鎮め下さい、エルヴィス様」  黒いサングラスを押し上げながら、デズモンドはそう言った。  他のヴァンパイアたちも、同じようにサングラスをかけて待機している。  自然光であればサングラスで充分だが、人工的に作られたあの武器に、このようなおもちゃが通じるかは不明だ。 「お前たちは出来る限り結界から出るな。この中なら攻撃も届かない」 「それではあなたとともに上に上がってきた意味がないでしょう。不本意ですが、私は殿下からあなたを守れと頼まれていますし」  イザークは深々とため息をついた。  そういえば、この男は騎士団の旧本部に捕らわれていた時に疑似日光を照射され続けていた。 「イザーク、あの日光照射機はお前の拷問に使われていた者の完成品だと思うか?」 「でしょうね。あの時の疑似日光で目は潰れませんでしたけど、体が動かなくなりました」 「・・・・・・やはり、皆ここから出るな。遠距離武器で敵を叩け」  犠牲を減らす為にも、私一人が外に出て直接敵を殺すのが望ましい。  制止する配下たちをよそに、私は結界の外に一歩足を踏み出した。
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