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『偶然が重なったとはいえ、色々とご迷惑をお掛けしてすみませんでした。
あれから、先輩のほうは大丈夫でしたでしょうか?』
だが、あまりにもストレートに気持ちが出過ぎてしまって、これも却下。
そして、それからも、どうにも上手い文言が浮かばず
何度も消しては作り直しを繰り返す。
そうして悶々としたまま帰宅をし、壁の時計が9時を指す頃。
「はぁ、ダメだ」
私は、溜息と共に携帯電話をベッドに放り出し、頭を抱えた。
だが、抱えると同時に、やはりじっとしている事は出来ずに
再び携帯電話を手に取る。
そして結果、詫びとその後の心配を言葉にした簡単なものを
とにかく先輩へと送信した。
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