1人が本棚に入れています
本棚に追加
それはまるで 胃や心臓を撫で回すような
ナニカがうごめく 感覚
突如、吐き気と足の震えが止まらなくなった。
パニックに陥ったわたしは
「ヤバイヤバイヤバイ!!」と考えてるわけじゃなく勝手に口から出た
妹が「やめよ!戻ろ!」
というが、ここは一本道である
横に川沿いに下りるための少しのスペースがあったが
川に近づきたくなかった
私はなんとなく
公園が、ではなく 川沿いが、この小道が怖かった
Uターンするには一度 公園に行くしかなかった
駐車場に二台 車が置いてあった
少しは安心したものの
わたしは停まることなくUターンし
すぐに戻ろうと小道に急ぐが
やはり
小道にまた近づくほど
臓器を撫で回すような
込み上げてくる気持ち悪い感覚が強くなる
なんとか堪え
そして信号を曲がって
大通りに出る
車が多く走っている
妹はひとまず安心したのだろう
「さっきのはヤバかったね!〇〇(私)がいなかったらそのまま散歩してたかも!アンテナ代わりだね!」
みたいなことを言っていたと思う
だが、わたしは それどころじゃなかった
ハンドルを握る手が どんどん痺れていく
足の震えが止まらない
胃の違和感
肩に 何かが するりするりと 伝う感覚
遅かった と思った
これはもう 乗せてしまっているようだ
最初のコメントを投稿しよう!