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月が綺麗ですね。
「月が綺麗ですね。」
「私、死んでもいいわ。」
「はぁ? 何言ってるんだ? 月なんか出てねーじゃねーか。それになんで死ぬんだよ!意味ワカンネ。」
「(怒)…。夏目漱石の坊っちゃん読めば。というか、なんであんたがここに居るのよ! お邪魔虫ーっ!」
「まあ、まあ。落ち着いて? 凛、僕も空気読まずに言っちゃたのが悪かったし、また今度仕切り直しさせてくれる?」
「仕切り直しも、絶対こいつ邪魔しに来るわ。」
「おう? お前なんかに兄ちゃんはやらねーからな!」
「ブラコンっ! いい加減、兄離れしなさいよ! 」
「うっせーっ! ただの幼馴染のくせに兄ちゃんにまとわりつくな!」
「まあまあ、二人共落ち着いて。あと、舞都言っとくけど凛がまとわりついているんじゃなくて僕がまとわりついているんだからね! というか、凛。君のことは離さないからね? 凛。君は僕のものだよ?」
「私、モノじゃないから!」
「こーら。そうやって揚げ足取らない。言葉のアヤだよ。言葉のアーヤ。ほんと、凛は可愛いね!そんな凛が好きだよ。」
「兄ちゃん…。絶対に騙されてるよ。こんなのどこが可愛いんだよ!可愛気の欠片すらない女だよ?」
「え? 舞都にはわかんない? 君はまだまだ子供だねー。」
ニコニコしてるけど、私知ってるよ?
海都が少し機嫌が悪いこと。舞都は分かってないみたいだけどね。
そりゃ、一世一大の大イベントが流れてしまったんだから仕方ないわよね?
舞都早く帰ればいいのに。これ以上地雷踏まないで欲しいわ。
このあとどうなだめたらいいのやら。
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