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「君の許可はいらないんだよ?」
ヒヤリとした空気が流れた。
「舞都。もう、帰った方がいいよ。」
「なんで!」
「海都の限界がそこまで来てるから。ここが引き時だよ。これ以上は雷通り越して嵐になりそう。今前兆だから…。」
「凜♪流石、僕のお嫁さんだよね。よく僕を理解しているね。」
「私にだって空気くらい読めるわよ? 逆鱗には触れないわ。」
「僕は早く君と二人っきりになりたい。だから、舞都。バイバイ♪」
「…。わかった。今日の所は大人しく帰る。じゃあまたね兄さん。」
「はい。バイバイ♪気を付けて帰ってね。」
二人で舞都を見送り再び歩き出した。
手は恋人繋ぎといわれる繋ぎ方で。
海都は私にだけ特別優しい。
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