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そんな死体の半開きの虚ろな眼とは裏腹に、彼ときたらビー玉のようなきらきらとした瞳で私を見ている。
褒めて。喜んで。
その目は口ほどにものを言っている。
ひしひしと伝わってくる。
私の誕生日ということで、朝からお父さんやお母さんとともに垂れ流していたおめでたい雰囲気を、彼なりに察知しての行動なのだろう。
なんとまあ、賢い。驚嘆すべきだろうか。
物騒ではあるが、彼なりの愛がこの死体にはこめられているのだ。
一応それはわかる。
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