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副官のジョージを連れて、タツオは窓際からテーブルにもどった。
「もう一度確認しておきたい。五王の抗時間加速薬の治験に参加したという者は手をあげてくれ」
先ほどはジャクヤとマルミだけだった。今度はさらにふたり増えている。ソウヤとサイコだ。7名中過半数の4名が治験に手をあげた。やはり急激な老化を回避できるというのは、とくに若い女性にとって抵抗できない魅力があるのかもしれない。
「そうか、わかった。手をおろしてもいいよ」
タツオがそういったとき、ジョージがいった。
「悪いけど、ぼくもあの青いカプセルをのんでみたい」
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