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エピローグ。
ある聖者が
山の洞窟のなかから生還した。
人々は これを敬い
崇めた。
その人は思った
悟りを得ると言うことは
いったいなんなのだ?
別に人々から尊敬されるためでもなく。
ただ無駄な時間を過ごしてきた自分が
一番よく知っている
別に悟りを得ることは、特別に素晴らしいことでもないな
と自嘲したが
迎えいれた人々は かの聖者の神々しく輝く姿。
そして額に 見開かれた 天眼(第三の眼)を
見つめては、まさしく 聖者として
歓迎していました。
悟りを得た本人以外の人全てが 彼を 聖者と認めていました。
と言うか いつの間にか 人々は 何一つ力を持たないこの私を
神へと祭り上げられていたようだが。
はて 神とはいったいなんぞや?
また自問自答の日々を過ごしてみるか?
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