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いつもより長めの残業を終え、外に出ると、ひんやりした風に頬を撫でられた。
今日のトラブルを明日に持ち越す。こんなブルーなことはないが、密閉された空間を出て生きた空気を感じるとそれはそれで心地よい。
電車を降りて自宅に向かう。歩く人の数もまばらになった辺りで、
「あーあ、やんなっちゃうなー。」
ちょっと節を付けて口ずさんでみる。
今日はいいことがなかった。
仕事で落ち込んだ日の帰り道は、とりあえず思ったことを歌うように声に出す。時々自分の思った以上に大きな声が出ていて、すれ違う人に二度見されるが構わない。こうやって、私はイヤな一日を自分なりに消化し、明日に向かうのだ!
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